となりのシュン

こどもの時にだけあなたに訪れる不思議な出会い

Lucky Peru Tourでマチュピチュのスタンドバイミールートに挑戦

クスコからマチュピチュはかなり遠い。
1911年、ハイラムビンガムがその存在を発見するまで、制服者スペイン人にすら見つからなかった謎多き天空都市であり、そうそう簡単にはたどり着けないのだ。

 
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クスコは標高3300m
マチュピチュはそれよりかなり低い2400mほどのところにあり、クスコで高山病にかかった人も、2000m代まで降りれば良くなるそうだ。

 

クスコからマチュピチュへの一般的なルートは、クスコからオリャンタイタンボまでバスで一時間半ほどバスで移動し、オリャンタイタンボからマチュピチュ村まで一時間半の列車を使うルートだ。


地球の歩き方にはこれしか行き方が乗っていないが、マチュピチュへはもうひとつ、歩いていくというクレイジーなルートがある。

 


それが俗に言うスタンドバイミールートと呼ばれるものだが、クスコから旧水力発電所までバスで六時間移動し、その後マチュピチュ村まで線路の上を三時間ひたすら歩くルートだ。


ペルーレイルという列車に乗ってしまえば快適かつ短時間でたどり着けるのだが、ペルーレイルの料金がとても高い。
オリャンタイタンボからマチュピチュ村(アグアスカリエンテス駅)まで片道1万円近くするのだ。

マチュピチュ入場に際しても7000円近い金額が必要になるため、この出費は痛い。


スタンドバイミールートだと、旧水力発電所までの乗り合いバスの往復チケットだけで、2000円の安さである。


日本語で調べられる情報には限りがあり、確実に旧水力発電所までのバスがあるのか、ツアー会社はすぐ見つかるかなど、不安はとても大きかった。

 

 

また、マチュピチュの天気予報が雷雨ということもあり、三時間歩けるのか、やはりお金を払ってでも安全なペルーレイルを選択すべきではないかなど、なかなか判断に苦しんだ。

 


数少ない日本人ブロガーの残した情報の中から、今回選択したのはLucky Peru Tourという会社だ。

 


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結論から言うと、マチュピチュ観光、またクスコ周辺のインカ時代の遺跡ツアーなどすべてここに任せたが、問題なく行ってくることが出来た。


Lucky Peru Tourはアルマス広場のマクドナルドの坂を上がっていった5件目くらいの右側にある。


観光地だけあって店員はみな英語が使えたのでツアーの申し込みも簡単に済ませることができた。


バスで旧水力発電所まで行きたいとの旨を伝えると、片道なら40ソル(1280円くらい)、往復で60ソル(2000円くらい)だと教えてくれた。


しかも、アルマス広場前のマクドナルドに集合ではなく、各ホテルの前まで迎えに来てくれるというから親切だ。


この日、マチュピチュのツアー申し込みと、もうひとつ、インカの聖なる谷ツアーに申し込んだ。


こちらについてはまた別の記事で詳しく触れることにする。

 


Lucy Peru Tourで一通りツアーを申し込み、スタンドバイミーコースへの挑戦が確定したことで、出発前から抱いていた不安は解消された。

 

今後、スタンドバイミーコースに挑戦する日本人のためにも、クスコの情報をいくつか提供したい。


クスコはマチュピチュへ行くツアー客で賑わう観光都市だ。


中心部のアルマス広場周辺には、Lucky Peru Tourだけでなく星の数ほどの旅行会社がマチュピチュ行きのツアーを扱っている。

 


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通りを歩いていると、

「トモダチ!!マチュピチュ!??」

「アミーゴ!!マチュピチュ!!?」


と、がんがん営業されるほどだ。

アジア人の我々を見るなりトモダチと呼ぶ辺り、今までに多くの日本人がここを訪れたことを感じさせる。

 

また、スタンドバイミールートを取る際に懸念されるのが、大きいバックパックをどうするかという問題だ。


総重量18kgはあるバックパックを背負い、三時間の道のりを歩くのはかなりつらい。


クスコに来るまではクスコの宿にバックパックを置かせてもらい、デイパックで出掛けるつもりだったが、それだと泊まらない宿にお金を払うことになるかもしれないと心配だった。


あくまでLucky Peru Tourの場合だが、マチュピチュに行って、帰ってくる2泊3日の間、事業所でバックパックを預かってくれるとのことだっとので、最低限の荷物をデイパックに入れ、預かってもらうことにした。

 

また、先の記事でも書いた通り、クスコの治安にも詳しく、危険な地域を地図で指差して教えてくれるなど、とても丁寧な対応をしてもらった。


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いざ出発

 

クスコの夜景に感動した翌朝、8:00にゲストハウス前に迎えに来ると言われていたが、さすがペルビアンタイム、25分遅れて乗り合いバスのベンツが到着した。

 


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この日の朝はとても寒く、いよいよユニクロのウルトラライドダウンが活躍するときが来た。


乗り合いバスで小雨の降るクスコの街を9時頃に出発、六時間悪路を揺られながら15:00に旧水力発電所に到着した。

 

この記事を書いている時点で2/22だが、2/21の未明、ペルー南部のアレキパで山道を走っていた2階建てバスがカーブを曲がりきれずに崖から200m転落、乗客44人が死亡したとのニュースが入っていた。

その一ヶ月前にもリマで荒い運転が原因で52人が死亡する事件が発生している。


ペルー滞在中ずっと感じていることだが、この国のドライバーはあまりにせっかちだ。


ペルー=クラクションのイメージが付きそうなくらいとにかくクラクションを鳴らしまくる。


この国におそらく車間距離という言葉は無いし、砂ぼこり立つ荒野を毎日走るので車は泥だらけだ。


クスコの街を抜け、山道をひたすら下ると、切り立つ崖の中、バスが一台やっと通れるほどの悪路のなかを何回もいろは坂方式でターンしながら進んでいった。

 


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ドライバーは何を生き急いでいるのか、カーブに差し掛かっても十分にスピードを落とす気配はなく、ましてや舗装されていない崖の道を華麗なハンドルさばきで抜けていくのだった。

 


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写真で伝えきれないのが悲しい

 

 

標高が下がるので、時間が立つにつれて気温も上がる。
バスの中も熱気で満たされ、悪路を揺られながら走るためかなり気持ち悪くなるのだ。

隣の欧米人の女の子は気分を悪くして戻してしまっていた。

 

スタンドバイミーコースは、アジア人に対して情報が少ないのか、もしくは欧米人に対して情報が充実しているのか、バスツアー参加者は我々以外ほぼ全員欧米人だった。

 

バスに揺られて6時間、いよいよ限界というところで旧水力発電所に到着。

なにか街や村があるわけでもなく、ただバスが停まれる広場が大自然のなかにあるだけだった。


ここにはトイレと小さなレストランがある。



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我々はLucky Peru Tourを通して申し込んでいるが、他の旅行会社を通して申し込んだ人はここのレストランで使える昼食券を持っていた。


この後三時間も歩くので腹ごしらえは必須と思い、昼食券はいくらな訪ねると15ソル(510円くらい)とのこと。

ペルー料理のバイキング形式で、ここの料理は本当にうまかった。



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大勝利である。

 


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売店もあるので、水を買い、いよいよ15:30から登山を開始した。