となりのシュン

こどもの時にだけあなたに訪れる不思議な出会い

チーノ! ペルー人との交流で人種のはなし

ミラフローレスのゲストハウスで国際交流


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この日の晩御飯はゲストハウスのメンバーと一緒に食べた。
旅先での交流もゲストハウスに泊まるバックパッカースタイルの醍醐味だ。

 


天野博物館から戻り、体を休めてから夜6時半のミラフローレスへ意気揚々と出ていく。


観光客が多く訪れる場所だけあって、旧市街と比べると英語を話せる店員も多い。

ゴリマッチョ白人の後ろをちょこちょこついて回るアジア人の我々を見ると、チーノと呼ぶ人もいれば「コンニチワ!」と呼び掛けてくる人もいた。

時々、コリア?とも聞かれた。

南米の人にとっては、アジア人観光客の国籍を見定めるのは難しいのだろう。


一緒にペルー料理を食べたメンバーは、

スウェーデン人のゴリマッチョ、27才のルベーン


スイス人のスチュワーデス、24才のサラ


ゴリマッチョの友達のペルー人デザイナー、30才のルーベン(名前が似ている、、)

今日誕生日の色黒日本人、24才井口

金髪日本人ブログ筆者、22才の原内


ペルー人のことをペルービアンPeruvianというのをみんなの会話を聞いて恥ずかしながら初めて知った。

 

我々以外の他3人は皆、流暢な英語で会話を楽しんでいる。

全員英語のノンネイティブなはずなのに、英語での会話で置いていかれるのがなんとも歯がゆかった。

ヨーロッパ系言語を母語とする人にとって英語は話しやすいというのはあるのだろう。

それにしても、今回一緒だったメンバーは総じて賢かった。

話題も豊富でそれぞれの国の言語の特徴について話していたり、日本にも関心を持ってくれるなど新鮮な体験ができた。


この日の話で一番心に残ったのが、ペルー人がしてくれた人種の話だ。


ペルー料理を食べて2件目に行く際、別のペルー人から一緒に飲もうと声をかけられたのを断ると、我々を見て憂さ晴らしに、 指で目を細くしてチーノチーノ!と言われた。


今回の旅で中国人と言われるのには慣れていたが、明らかにアジア人差別の言動だったのが不快だった。

 

この体験をペルー人のルーベンに話すと、一生懸命かつ分かりやすい英語で答えてくれた。

彼は
「俺たちペルー人も、外国に行くと、この見た目とスペイン語でよくメキシコ人と間違えられる。アメリカに行くとなおさらだ。でも俺は彼らに悪気がないと知っているし、彼らにペルー人だと伝えるとちゃんと理解してくれる。ペルー人も同じで、アジア人を見ると何となく中国人だと思うけど、実際に話して君たちがアジアのどこの国の出身なのか理解したいと思っているよ。差別意識があって言っているのではないから、そんなに気にしないでくれ」

と説明してくれた。


今日あったばかりの私にたいして、一生懸命説明してくれたことが何より嬉しく、彼の言葉によってこの後のペルー旅が多少なりとも快適になったことは言うまでもない。

 

スペイン語が話せないので、
アブラス イングレス?と言って英語が話せる人に出会えた時の安心感はある。

一方で同じノンネイティブにもかかわらず英語で意思疎通が滞った時に、国際公用語としての英語をマスターしてない自分が情けなくなる。

日本への課題がひとつ増えた。


日本のことも英語や中国語でもっと紹介したいし、この交流で得られたものは大きかった。


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